我が家のホームシアターの椅子
我が家にホームシアターがあるのはずいぶん昔にブログに書いたが、今回はその中でも特に気に入っている「椅子」について書こうと思う。
我が家の暗黒ホームシアターに鎮座する6脚の椅子はお店には売っていません。
実際の映画館で使われていたものです。
2010年3月に埼玉の深谷シネマさんから6脚のみを格安で譲ってもらった。別に閉館するからではなく、移転に伴う設備売却だったとか。この時の映画館スタッフのNさんには僕の度重なる質問に真摯に対応していただき本当に感謝しています。
深谷シネマさんでの実際の写真
かなり使い込まれていたようだ。もちろんこのままでは雰囲気出ないので布部分をすべて張替え。
bancaさん(シート張替業者さん)にお願いして、見事に復活した。
また、この椅子は床に直接打ち付けて固定するタイプで僕の家ではそのままでは使えない。なので台を作ってもらいました。作ってもらったのは西田畳店さん。高校時代の同級生だ。西田君ありがとう。
タイミングがすべて奇跡的に合い、こうして家に映画館の椅子を備え付ける事ができた。みなさんのおかげです。この椅子のおかげで一気に映画館っぽくなった。
我が家に来たお客さんもやっぱりこの椅子に一番興味を持ってもらえます。ドリンクホルダーもあるので缶ビールをおけるよ!
左手の肘掛についている黒いやつはオートバックスで買ったプリウス用のドリンクホルダー。「スマホ入れ」が付いているので僕はそこにリモコンを置いてます。その上に触手のように伸びてるのは100均で買ったミニLEDライト。リモコンボタンを照らす用につけたが使い勝手が良く気に入っている。
ふや町映画タウンについて
2014年5月8日、 “ふや町映画タウン” でグーグル検索したら、検索結果の2番目に僕のこの放置ブログがヒットして驚いた(1番目はふや町の公式ページ)。
実際はリンク先に登録しただけで、ふや町について一切なにも書いていない。他のサイトをのぞくと愛にあふれた記事をいくつか見かけるのに、なぜそれらを押しのけて僕のブログが上位に表示されるんだろう。
でもせっかく上位に表示されるのだから、僕も「ふや町映画タウン」について語ろうと思う。このサイトを訪れた人に少しでもこの店の事を知ってもらいたい。
ふや町映画タウンとは、レンタルビデオ店である。
場所は京都府京都市中京区麩屋町通二条下る尾張町225第二ふや町ビル2F。
在庫はVHSのみでDVDやBlu-rayなどはない。対象作品は映画のみ(アダルトビデオなどはないがピンク映画はある)。だが、この“映画のみ”の在庫がすごい。日本中探してもここにしかないVHSが山ほどあるのだ。
VHSが生産されなくなってもう何年も経つが、それでも映画のタイトル数はVHS>DVD>BDなのである。おそらく今でも。
VHSの黎明期はレンタルビデオ店の黎明期でもあり、出店数が増加するにともない、当然映画タイトルの需要が増える。でも名作と言われる映画なんてほんの一握りでこれだけでは全然店の棚が埋まらない。なのでワケのわからんB級ホラーや大昔の映画、ポルノか映画かわからんようなものまでたくさん発売された。出せば売れた時代なのだ。結果、VHSの総タイトル数はそのすべてを把握できないほど膨大な数になった。
この店の店長はまさにそんな時代に青春時代を過ごし、どっぷりとVHS時代の映画にはまった人だ。そして今でもどっぷりと浸かっている。
僕とふや町映画タウンとの出会い
今から17~20年ぐらい前か。
かつては京都大学の近くに「ステーション」というレンタルビデオがあった。
当時大学生だった僕は、やはり地元のレンタルビデオ店でバイトを始め、映画にハマり始めた。同じ映画好きのバイト仲間に「京都にすごいマニアックなビデオ屋があるらしい」とステーションの存在を聞き、一緒に京都まで借りに行った。ステーションはやはり噂通りの見事な品ぞろえで棚を見てるだけで幸せだった。僕はジョン・ウォータースの初期作品やケネス・アンガーなどを借りた・・・記憶がある。しかし、まぁ遠いので通う事などできず、結局一回しか行かなかった。後に知る事になるがこのステーションのバイト店員の一人がふや町映画タウンの店長なのである。
やがてビデオの主流はVHSからDVDに変わり、1本あたりの仕入単価も安くなる。TSUTAYAとGEOが勢力を増し、レンタル料は1枚100円のデフレ価格になっていき、個人経営のレンタルビデオ店が軒並み閉店していく。僕のバイト先のレンタルビデオライトも、ステーションもその中のひとつだった。
そして、彼はステーションの閉店を機会にオーナーから店の在庫ビデオを買い取り、自分のコレクションと合わせて「ふや町映画タウン」という店を2002年10月17日に開く。以後11年と数ヶ月間、店長は一人で毎日(何回か休業をしたが奇跡的に復活)店を開いている。
僕は年に1~2度、ふや町映画タウンに行ってビデオを借りる。もっと行かなければならないのだが、はっきり言ってさぼりがちなのだ。にもかからわず店長はめったに来ない僕との会話(もちろん映画談義)をとてもよく覚えてくれている。
僕が店長の話で好きなのは、90歳ぐらいのお客さんの話。
その客(おじいちゃん)は山中貞雄のデビュー作「磯の源太 抱寝の長脇差」を観た事があるらしい。戦後生まれの僕達は山中作品は現存する3本しか見れないのが常識であり、その他はすべて幻の作品だ。店長が「どうでした?」と聞いたら「おもしろかった」とニッコリ答えたそうだが、そのおじいちゃんの話がホラなのかボケなのか、または真実なのか、謎ですなぁ~(笑) といつも盛り上がるww
また、店長にはいろいろな映画作家を教えてもらった。
土本典昭、シャンタル・アケルマン、フレデリック・ワイズマン、ホルヘ・サンヒネス、ヴァレリオ・ズルリーニ、アンドレ・カイヤット・・・どれも面白かった。ここでしか借りれない監督作は多い。VHSでは発売されていたが、DVD/BDは未発売の映画。今やそれらは失われた映画だ。探し出すのはもはや至難の業だ。でも、そんな映画がここにくれば普通に置いてある。
ただ、この店は常に経営危機に直面している。まぁ当然かもしれない。新作も話題作もなく、DVDもBDもなく、あるのは旧作のVHSのみだ。客がまったく来ない日も多いらしい。失われた映画が揃っていることはありがたいが、悲しいかなこの魅力を理解する映画好きはあまりいないようで、毎月定期的に通う常連は極めて少ないらしい。
ついに今月末で店を閉めるかもしれないとホームページに告知があった。資金が底を尽きたとの事。このような事態は、この店に一度でも行った事がある人はいずれ来るとわかっていたはずだ。絶対誰も借りない映画ばかりを食費をけずって買い続ける店長。ラインナップを増やす事に命をかけていると言っても過言ではない。店長は否定するだろうが、だって実際そうなんだから。儲かる訳がない営業スタイルはそのまま店長の生き様だ。僕だって映画が好きだ。だが、店長の前ではそれは言えない。
僕のような年に1~2回しか行かない連中は常連ではない。忘れた頃にやってきて、レアものばかりを5~6本借りて行く。これはただのひやかしだ。でも僕も含め、めったに行かない人が今月こぞって店に行き、たくさんレンタルすればまた営業を再開できるかもしれない。8000本近い映画達の寿命を延ばす事ができるかもしれない。
店長すいません、今月借りに行きますんで。
僕の記憶に残る店長の名言
・ミゾグチの祇園の姉妹はコメディ
・セルジュ・ブールギニョンは一発屋
・ビリー・ワイルダーっておもろいけどちょっと尺が長いわ
ふや町映画タウンについてもっと詳しく知りたい方は
DVU2というミニコミ誌に店長のロングインタビュー載ってます。
ブルーレイケースに対する異常な愛情~または私は如何にして以下略
ブルーレイソフトパッケージが世に出されてから何年経つのだろう。
僕はかつてからHD-DVDよりBlu-Rayを応援していたし、ディスクの技術も大変素晴らしいものだと十分理解していた。いわばブルーレイの大ファンだ。
だけどただひとつ、ブルーレイケースにはとても不満だった。
「ブルーレイのトールケースに不満がある人の数」
http://kaden-matomeread.doorblog.jp/archives/22730687.html
こんなスレッドもかつてあって、僕の言いたいことを代弁してくれてる人もいるようだ。
4: 名無しさん┃】【┃Dolby 2011/01/09(日) 17:46:18 ID:/qhOmhIc
いい加減無色透明にしてくれ
最初から青くしなくてもサイズが全然違うんだからいいのに
20: 名無しさん┃】【┃Dolby 2011/01/14(金) 19:48:11 id:aZPb9Xy20
俺以外にもBDのトールケースに不満がある人いるんだな。
俺は、あのケース上部の余分な部分が気に入らない。
どんなにジャケットのデザインが良くても、あのロゴが入った青い(最近は
黒とかクリアーもあるけど)部分のせいで、台無しになってしまう。
それと、DVDのケースよりBDの方が小さくて薄いから、同じ作品でも
DVDの方がパッケージが立派に見える。
そうなんですよ。ようするに、高さと色の二つが問題なんですよ。
店の売り場がDVDと同じ為、間違わないようにブルーのケースにしたのだろうけど、まぁ初期段階ならわかるけど、未来永劫ずっと青色なのか?
これじゃあせっせとブルーレイを買い込んで、棚に並べているコレクターは棚面積の2割ぐらいが青色の棚になってしまうんじゃないの?
それにそんな人の棚にはすでにDVDがたくさん並んでいるはずだ。
そこに購入したばかりのブルーレイソフトがならぶ。
ブルーレイだけ高さが低くなる。
ブルーレイとDVDの比率が近づくほど、でこぼこになるのだ。
なんかいやだ。。。
あと、自分でジャケットをつくる時、ブルーレイケースの中途半端なサイズがとてもデザインしにくい。
僕は表面はチラシやポスターのスキャンをほぼそのまま使ったりするのでDVDやVHSのサイズがやりやすいのだ。これはご自身でデザインされている方は同じ思いだと察する。
嗚呼、ええ歳こいてこんな事を思ってるのは僕だけだろうか・・・
これからもずっと青色ケースが続きそうなのでそんなに不満に思っている人はいない気がする。やっぱ僕だけだろうか・・・
いや何人かいるはずだ。
なので、僕が色とサイズをなんとかできないかと四苦八苦した結果、いくつかケースを買ったのでご報告します。
★色を変える
現在、アマゾンなどで買えるブルーレイケースはクリアブルー、クリア(透明)、クリアブラックの3つ。あとアニメ用にクリアピンクなどあるようだ。
僕みたいに「なんでもかんでもブルーで頭を出しやがってジャケットより自己主張してんじゃねーよ」とわけのわからん事を思ってる輩にはクリアもしくはクリアブラックをオススメします。
ただ、クリアブラックがどうも買いづらいんですよね・・・
いつも売り切れだし、たまに在庫がある時もあるみたいだけど、僕はまだ買えた事がない。
奈良の会社のコーシン電器さんとこをこまめにチェックしている。
アマゾンやヤフオクでも出品されております。
クリアブラックじゃなくて、DVDみたいに“ブラック”が欲しい!という方にはe-bayで購入するとよいだろう。
直リンクは控えるが「blu-ray case black」で検索すると出る。
これがなかなか良い感じです。
実際に棚を見てみます。
ブルーレイ大好きとか言っていながらあんまり数持ってなかった・・・
左のVHSはおいといて、右側のブルーレイ。ケースはブルーです。
おや「吸血鬼ドラキュラ」や「メカニック」などレアものがありますな・・・
これがブラックに変わるとですね、
部屋が暗いのであんまりわかんないかもですが、ブラックケースになるとまぁ自分的にはゆるせるかなと。
しかしブルーレイの高さはどうしてこのサイズなんだろう?と思ってたんだけど、よく見るとベータのソフトと同じ高さなんですよね。上記写真の惑星ソラリスはベータです。ソニーの意地かw?
個別で見てみよう。オーメン。これなんかはブルーよりブラックの方が冴えますね、作品的に。
どうでしょう?黒の方がええ感じです。
しかし問題は値段です。
10枚で17.75ドル。送料が11.99ドルで合計29.74ドルで日本円にすると一枚300円ぐらい。。。大量購入でいくらまで下がるだろうか。
★サイズを変える
クライテリオンのケースをご存知だろうか。
左は「死刑台のエレベーター」右は「早春」。
早春については後日記事をUPします。
高さは従来のブルーレイケースに準拠して、なおかつ上部のロゴ部分がない。
ようするにケース全体がジャケットで覆われていてDVDケースより少しだけ背が低い。
これは最強ケースです。とても気に入って、大量購入しちゃいました。
アマゾンなどで探したけど、見つからなくて、本家クライテリオンのサイトから購入。
http://www.criterion.com/shop_products/91-clear-blu-ray-case-5-pack
日本に直行で送ってくれないのでグッピングを使った。
当然ながら、手数料も含めて1枚あたりの値段は数百円となった。
無益なこだわりは金がかかるのだ・・・
棚に並べた時の写真。
DVDより少し低いが許せる範囲ではないだろうか。
中央の「早春」がクライテリオンケース。
そもそも高さを同じにしたいならDVDケースを使えばいいだけだし(それが最も安い)、
「ブルーレイケースでありながらDVDケースに限りなく近いデザイン」というところが僕が満足した最大のポイントです。
WOWOWやCS放送の録画をBDに焼いて保存する人もたくさんいるでしょう。
僕もそうです。そんな人の中にはジャケットを自分で作成する人もいるはずです。ならば当然ケースも購入しないといけない訳で、その人達に少しでも参考になれば幸いです。まぁこだわりゃキリないけどね・・・
我が家の映画館?
各機器の紹介は後日でとりあえず全体像を。
暗室なので写真がうまくとれず苦労した。
椅子は映画館から譲ってもらったのを後日シート張替え。全部で6脚。
この椅子についてはとても思い入れがあるので後日詳細を記載する。
埼玉の深谷シネマさんありがとう。
画面中央上の方、黒い物体はエアコンです。
今は無きサンヨーの四季彩館SAP-EX28R
http://ctlg.panasonic.co.jp/sanyo/products/products/sap/EX28R/
黒の壁紙に白いエアコンをつけるのがどうしても嫌でさんざん探しました。
見事に黒子に徹してくれて?満足してますww
プレイヤー達。
上から
・pioneer DV-610AV(DVDプレイヤー)
http://pioneer.jp/dvdld/player/archives_08/dv_610av/index.html
・victor HR-X3 SPT(S-VHS)
・pioneer BDP-LX91(BDプレイヤー)
http://pioneer.jp/blu-ray/archives_08_09/player/bdp-lx91/
・yamaha RX-V1067(AVアンプ)
http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/av-amplifiers/rx-v1067__j/
sony VPL-VW80(プロジェクター)
https://www.sony.jp/video-projector/products/VPL-VW80/
スクリーンは自作110インチ
シアターハウスのビーズマットだったかな?
http://theaterhouse.co.jp/?header
スピーカーは5.1チャンネルですべてヤマハ
NS-325シリーズです。
http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/speaker-systems/ns-325_series/
自作DVDラック
棚が薄い為、たわんでますw
修繕が必要。今後の課題です。
実際に映写したところ。
映画はWOWOW録画したBDAVをBDP-LX91で再生。
タイトルはヒッチコックの知りすぎていた男。
全壁をハイミロン暗幕で施工するとこのように画面に映りこみはなくなり
暗黒に画面だけが映し出されます。